滋賀大生が初級シスアドを受けるに当たって、どの程度勉強する必要があるのか、どういったメリットがあるのか。 受験した滋賀大生の素直な感想を聞く機会もあまりないと思い、以下に記述させていただく次第である。
まず、最初に断っておかなければならないこととして、情報関連の分野は技術進展が目覚しく、それに伴い試験内容も毎回変更されることが多々あるということだ。 以降の文章は筆者が受験した平成13年度秋の初級シスアド試験を参考に執筆してあるため、試験内容等に変更があることは間違いない。 そのあたりに関してはご了承いただきたい。 暇な人お付き合いいただけたら幸いだ(この文章を読んだからといって初級シスアドの勉強になるということはまったくない)。
あと、初級シスアドはコンピュータに詳しかったら取得できるというようなものではない。 コンピュータに詳しければ多少(結構)有利だが、会社の業務に関する知識も必要とされるため、勉強は不可欠である。
初級システムアドミニストレータ(以下、初級シスアド)資格を持っていると、どういったメリットがあるのか。 一番わかりやすく、かつ有用なのは、初級シスアド資格をもっていると単位がもらえることである。 初級シスアドの合格証書を学務に持っていくと、確か「情報システム論特殊講義」(平成14年度時点)の単位を認定してもらえる。 通常の試験とは別に2単位もらえるのだから、これだけを目的に勉強するのもありかもしれない。
また、一部の講義と内容がかぶっている所があるため、「情報ネットワーク」「ネットワーク概論」などの単位が取得しやすくなるという副次効果もある(逆にいえば前述の単位を取得している人は初級シスアド資格も取得しやすい)。 とまあ、実際滋賀大内としてのメリットはこの程度だろうか。 就職に関しては、SE(システムエンジニア)系に就職するのであれば持っていたほうが有利かもしれないだろう。 ただ、初級シスアドを持っている人は大勢いるので、正直もっと高難度な資格が必要な気がする。 SE系ではない職種に関して、持っていてマイナスになることはまずないと思うが、かといって有利になるかというとそれほどとは思えない。 むしろ、TOEICなどの英語系資格の方が有利だと思う。
日本語、英語、数学の能力が必要だが滋賀大に入学できたのなら全く問題ない。 ただ、コンピュータ用語の暗記が必 須となるので、パソコンが好きな人はその時点で有利なことは確かである。 機械音痴の人は不利というより、勉強することが精神的に苦しいかもしれないので止めておいたほうが無難だ。
何はともあれ、まずはテキストを買うことから始まる。 書店でも生協でも、コンピュータ資格関係のコーナーに行けば「合格初級シスアド講座」のような本がたくさんおいてある。 その中から、薄いものでいいので教科書的な参考書を一冊、ちょっと詳しい問題集を一冊、必要に応じてコンピュータ用語辞典を買うとよい。 全てが一冊にまとまったものもあるのでそれを買うだけでもなんとかなる。
基礎的なコンピュータ関係の用語がわからないといった人は、別に覚えなくてもいいので、コンピュータ用語辞典を読破しておくと、後になって効いてくると思う。
という順番で勉強していけば無理がない。
ここが一つの分かれ目になる。 試験1ヶ月前までに初級シスアドに必要とされるコンピュータ用語を、あらかた暗記しておく必要がある。 それさえできていれば短くて2週間、長くて1ヶ月もあれば十分に合格レベルに達せられるだろう。 それ以上の期間はどうしても、根気が続かないことが多い。 新聞の資格取得向け広告などに合格まで6ヶ月と書いてあったりするが、6ヶ月も勉強しなければ取れないとは到底思えないし、むしろ6ヶ月毎日勉強してとるほどの資格でもないと思う。
初級シスアドの午前問題は広い範囲から浅く出題される、合格するためには自分の得意分野を詳しく勉強するのではなく、苦手分野を克服しておくこと、全ての出題範囲を理解しておくことが重要となる。 特に注意してほしいのが、「業務改善」などの範囲。 学生の段階では、会社運営に関わる範囲は、あまり現実味がないため軽視しがちだが、ここを覚えておかないと午前はおろか、午後にも確実に影響が出る。 初級シスアドは「コンピュータの知識を実務レベルで役に立てる」ための資格なのだから。 決して軽視しないように。
全ての範囲を広く浅く暗記しておく。 覚え漏れがない限り、午前のマークシートは確実に合格点を取れるだろう。
重点的に覚えておく範囲として、「業務と業務改善」全般、とくに「確率・統計」は最重要。 続いて、「データベースの基礎」(データベースの正規化、SQLなど)、「ネットワークの基礎」(LAN、TCP/IP)は確実に習得しておく必要がある。 それ以外の分野は午前問題の知識の応用で何とかするしかない。
午後問題は回答に至るまでのプロセスが正確である必要がある。 問題を解き始めるまでに、問題文をよく読んで、頭の中で、正解までの適切なプロセスを確認した上で、回答を開始できるのが理想だが、まあなかなか難しい。
ただ、午後問題に関しては、どれだけ勉強していても、解けない時は解けない。 これに対抗するには、意識の力に頼るのも一つだ。 「落ちるわけにはいかない」との強い意志があれば、解けない問題もきっと解けるはずだ。
無責任なようだが、これが一番効果があったりする。 著者自身は5,000円以上もお金がかかっているからには「絶対落とせん」と本気が出せた。
滋賀から受ける場合は、試験会場は(変更されてなければ)立命館大学草津キャンパスである。 試験当日はものすごく交通機関が混雑する。 かなり早くに会場に着くように出発するか、可能なら送り迎えをしてもらうと楽。
滋賀大学の講義から初級シスアド取得を目指すには。
身も蓋もない話になってしまうが、最終的に合否を左右するのは本人の「心意気」に他ならないと思う。 ではどうやって心意気を引き出すか、お勧めなのは、かかる費用を考えること。 まず金銭面、受験費用が5,000円、書籍代が1,000〜3,000円、会場までの交通費が2,000円ほど合わせて10,000円くらいはどうしてもかかってしまう。 ここで落としてしまっては、全額ではないにしてもかなりの損失である。 さらに、勉強に時間を費やせば費やすだけ、形に表れない負担が増大する。 試験日2週間前を目安に、受かるつもりで本気を出すか、とりあえず様子見程度で受けるのかはっきりさせるべきだ。 合格すると決めたら、何をおいても、とりあえず2週間全力を尽くしてほしい。 そうすれば絶対合格できる。